書の要、筆を選ぶ。
「弘法筆を選ばず」といわれますが、その弘法大師ですら数十種の筆を使い分けていたといわれています。
当店ではオンラインショッピングにて豊富な種類を掲載させていただきました。ぜひ一度ご覧ください。

筆の基礎知識

筆
筆の太さ
何号という規格は太さの規格であって、筆穂の長さは関係ありません。半紙6文字には4号が、条幅2行には3号が多く使われます。
筆の太さは毛の部分でなく、軸の外径で表します。
メーカーによって若干の差異はありますが、
 6号=軸径が8.5mm
 5号=10mm
 4号=11mm
 3号=13mm
 2号=14.5mm
 1号=15mmです。

筆穂の長さ
長鋒(ちょうほう)筆 → 筆軸の外径に対して、筆穂の長さが5倍以上あるもの
短鋒(たんぽう)筆 → 筆軸の外径に対して、筆穂の長さが3倍以下のもの
中鋒(ちゅうほう)筆 → 長鋒(ちょうほう)筆と短鋒(たんぽう)筆の中間

毛の硬さ
柔毛(じゅうもう)筆→ 山羊などの柔らかな毛だけを用いて作った筆
剛毛(ごうもう)筆→ 馬やイタチなどの硬い毛を用いて作った筆
兼毛(けんもう)筆→ 柔毛と剛毛を混ぜて作った筆

筆に使われる毛の種類
筆に使われる毛には様々な種類があります。動物により特長が違いますので用途によって使い分けて下さい。

馬羊
剛毛、兼毛の太筆に使用される。筆の弾力を持たせる為に太筆の大半は馬毛が使われている。中でも、天尾と言って、尾の近くに生えている毛は毛の中でも最高の性質を有する。軟毛としての羊毛、剛毛としての馬毛は、その双璧と言われる。筆に使われる羊は、中国長江(揚子江)下流地域のごく限られた地方のみ飼われている食用の特殊な羊で、その数も非常に少なく、大変貴重品です。
又、一匹の羊の毛も、部分によって何十種類にも選別され、特に細高峰に至っては、毛筆用原料の絶品として古くから広く知られています。

イタチ
細筆、特に仮名用筆には無くてはならない代表的な筆の原料である。柔らかさ、弾性、鋭さ、ネバリ等筆毛として最高の性質を有しているが、採取する寸法が短いので、主に細筆に利用されている。


狸で筆の原料になるのは、日本狸と中国産の狸である。特に日本狸は上質で、ハネ、トメ、ハライ等、美しい線を表現する。


猫は通常、白猫の毛を使うが別名、玉毛と言って毛先が玉のようになった先の鋭い毛玉だけを使う。綿毛の間に生えているほんのわずかな毛で、一匹の猫からごく少量しか取れない高価なもので、仮名用の極上品となる。

むささび
むささびは別名ノブスマとも言い前足、後足の間に膜があり、木から木の間を鳥の様に飛行する珍しい動物で、毛はやわらかく、羊毛に似ているが、又独特のネバリと毛先に味があり、筆の原料として珍重されている。

鹿
鹿毛は鋭く荒く、弾性に乏しいので、通常、筆の先端に使うことは出来ないが、筆の腰などに使用して、力や姿を整えるのによく利用される。